インタビュー:暮部達夫さん(株式会社クレコス代表)

今回は、株式会社クレコス(https://www.crecos.co.jp/)社長の暮部さんにインタビューをしてきました。

クレコスは化粧品ブランドの会社で、自社生産でオーガニックコスメなどの商品を作って消費者に届けています。暮部さんは他にも、アルデバランといった化粧品関連の会社の社長やアイスタイルの関連会社の社長もされています。

それでは、質問に移ります。

今日はよろしくお願いします!まず、クレコスの社名にはどう言った意味があるんでしょうか?

単純に暮部のコスメ会社だからクレコスです。 単純なネーミングですね(笑)

暮部さんはお母さんからこの会社を継いだということですが、なぜ継ごうと思ったんですか?

母が会社を立ち上げた時、自分は大学生だったのでよく手伝いに行っていたんです。やっぱりクレコスを立ち上げたばかりの時はとても大変だったので、一応就活もしていたんですが結局クレコスに入って、そのまま流れで継いだという感じですね。

暮部さんの会社はSDGsに積極的だとお聞きしましたが、SDGsを通して社会をどうしたいですか?

今、クレコスを立ち上げて27年目になります。最初の頃からずっとオーガニックコスメを作ってきて感じたのは、コスメを作る上で基盤となる植物を作る人との関わりができることで、その地域にある課題(過疎が進んでいる・働く場所が少ないなど)が浮き上がってくるということです。
ですから、自分たちのコスメを作る過程でそういった課題を解決して社会を変えていきたいと思っています。

SDGsの他にも、障がい者の雇用にも積極的だと聞きました。何故ですか?

今は小学校の内から健常者と障がい者が隔離されて教育されている事が多いんですね。そしたら社会には健常者しか居なくなってしまうと思うんです。でもそれっておかしいじゃないですか。
だから、自分が関わっているチョコレートショップなどで障がい者を雇うことで社会に障がい者を溶け込ませようとしています。そうして障がい者と接する機会が増えることでみんなにとって、住みやすい社会が作られると思っています。

新しい製品を作る時に協力してくれる地域の人達と関わる上で、どんなことに気をつけていますか?

なぜ化粧品を作ろうと思ったか、など色々なことを地域の人達と議論することで、自分たちが知らなかったことを知ることができます。それぞれの思いをどうやってコスメに反映させて地域を活性化させるか、それをいつも考えていますし、そこがやりがいでもあります。

ご自身は化粧品というものについてどういう風に思っていますか?

化粧品というのは、人を美しくするためだけのものではなく、製品ができるまでの過程や背景等を通して社会全体を美しくするものだと思っています。

これからしていきたいことはありますか?

事業の規模が小さい地方の人達をたくさん集めて、化粧品業界に大きなインパクトを与えるものを作りたいと思っています。小さいものでも集まると、大きな力になると思うからです。

自分の中で大切にしている言葉はなんですか?

「動機善なりや、私心なかりしか」(稲盛和夫)という言葉です。自分がしようとしている事の動機は善か、またそこに自分の邪心は入っていないか、ということを、いつも自分に問いかけるようにしています。

まとめ:

今回の取材を通して僕(小池)の中の化粧品の価値観は大きく変わりました。元々化粧品は自分とは縁の無いものだったので、最初は今回の取材でちゃんと質問ができるか不安だったのですが、取材が進んでいく内にどんどん化粧品の面白さがわかってきました。特に化粧品を通して社会全体を美しくする、というお話は、化粧品というものの良さを本当によく表していると思いました。
自分も将来、自分の仕事をこんな素敵な説明で表してみたいとも思いました。

改めて暮部さん、今回は本当にありがとうございました!

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